非アルコール性脂肪性肝炎
皆さんは脂肪肝をご存知でしょうか。これは肝臓に脂肪が沈着する病態で、主に肥満の方や生活習慣病(高血圧症や高脂血症、糖尿病など)の患者さんにみられます。
お酒をたくさん飲むと肝臓組織に脂肪が沈着し、さらに炎症が加わるとアルコール性脂肪性肝炎となりますが、全くお酒を飲まなくても同じような病理組織を呈することがあるとわかってきました。そこで1980年、アメリカのLudwigという病理学者が非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:略してNASH)と命名しました。現在、日本国内に単純な脂肪肝は約1000万人の患者さんがおり、そのうちの200万人ほどの患者さんがNASHであると推察されています。
脂肪肝は放置しても問題はなく、肝硬変や肝臓がんとも無縁、と今までは言われてきました。しかし肝硬変さらに肝臓がんへ進展する患者さんが出てきました。そのような方々は単純な脂肪肝ではなく、NASHだったわけです。余談ですが、肝臓がんの原因は、以前はC型肝炎ウイルス由来が多かったのですが、近年はそれ以外(NASH含む)が原因での肝臓がんが増えてきています。
単純な脂肪肝とNASHとの区別は非常に難しく、血液検査や腹部エコー検査だけではわからないことがあります。その場合は肝生検という、肝臓組織の一部を採取し顕微鏡で観察する検査が必要となってきます(入院を要します)。その結果NASHと診断されれば治療の対象となります。
治療として肥満や生活習慣病をより厳格にコントロールするのはもちろん、場合によれば内服薬も開始されます。しかし内服薬といっても特効薬はなく、体重や血圧、血糖値、コレステロール値などの生活習慣病の改善が大事で、結局は患者さんご本人に努力してもらう部分が大きいのです。生活習慣を是正するのは楽ではありませんが、本人が知らぬ間に肝硬変や肝臓がんとなってしまう状況が避けられるのです。
当院でも血液検査や腹部エコー検査で肝機能の精密検査を行っております。また肝生検が必要となれば、提携医療機関へ紹介させていただいています。ドックや健診で肝機能障害を指摘された方は、その他の肝疾患はもちろんNASHかどうかを調べる必要がある場合もありますので、当院までお気軽にお声掛けください。
お酒をたくさん飲むと肝臓組織に脂肪が沈着し、さらに炎症が加わるとアルコール性脂肪性肝炎となりますが、全くお酒を飲まなくても同じような病理組織を呈することがあるとわかってきました。そこで1980年、アメリカのLudwigという病理学者が非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:略してNASH)と命名しました。現在、日本国内に単純な脂肪肝は約1000万人の患者さんがおり、そのうちの200万人ほどの患者さんがNASHであると推察されています。
脂肪肝は放置しても問題はなく、肝硬変や肝臓がんとも無縁、と今までは言われてきました。しかし肝硬変さらに肝臓がんへ進展する患者さんが出てきました。そのような方々は単純な脂肪肝ではなく、NASHだったわけです。余談ですが、肝臓がんの原因は、以前はC型肝炎ウイルス由来が多かったのですが、近年はそれ以外(NASH含む)が原因での肝臓がんが増えてきています。
単純な脂肪肝とNASHとの区別は非常に難しく、血液検査や腹部エコー検査だけではわからないことがあります。その場合は肝生検という、肝臓組織の一部を採取し顕微鏡で観察する検査が必要となってきます(入院を要します)。その結果NASHと診断されれば治療の対象となります。
治療として肥満や生活習慣病をより厳格にコントロールするのはもちろん、場合によれば内服薬も開始されます。しかし内服薬といっても特効薬はなく、体重や血圧、血糖値、コレステロール値などの生活習慣病の改善が大事で、結局は患者さんご本人に努力してもらう部分が大きいのです。生活習慣を是正するのは楽ではありませんが、本人が知らぬ間に肝硬変や肝臓がんとなってしまう状況が避けられるのです。
当院でも血液検査や腹部エコー検査で肝機能の精密検査を行っております。また肝生検が必要となれば、提携医療機関へ紹介させていただいています。ドックや健診で肝機能障害を指摘された方は、その他の肝疾患はもちろんNASHかどうかを調べる必要がある場合もありますので、当院までお気軽にお声掛けください。